チェコのクリスマス

クリスマスはもう過ぎてしまいましたが・・。私が長く住んだチェコのクリスマスをご紹介します。

ブルノ自由広場のクリスマスツリー

チェコを含め、ヨーロッパは12/24から12/26までが祝日です。                                       12/24のイヴ(チェコ語でシュテェドリーデン)は日本の元旦にあたるとても大事な日です。
夜に家族がそろって、鯉のフライとポテトサラダでお祝いします。料理の上手なお家は鯉のスープも!(鯉は臭みが強いので調理が難しいのです。)
私も何度かチェコ人のお宅に招かれ、実際に頂きましたが、骨が多い以外はとっても美味!魚をほぼ食べない海のないチェコで、日本の魚を懐かしく思う瞬間でした。                                                               

この時期になると、町のいたるところで出店が出て鯉を売っています。
24日なるまで家のお風呂で泳がせて、その後は・・・

惨殺!!残酷ですが・・。


チェコ人ってみんな自分で魚をさばけるんです。すごい!
ただ伝統とは言っても、やはり魚の苦手なチェコ人が多いので、そういうご家庭ではシュニッツェル(薄く伸ばした豚のカツレツ)を食べます。
私はあるご家庭で、鯉とシュニッツェルの両方をいただきました。なんて贅沢!                     

デザートはツクロヴィーという名の自家製のクッキー。各家庭で何種類もの小さなクッキーを12月に入ると少しづつ焼き始めます。

食事の後はお待ちかねのプレゼントタイム!あらかじめ各自がツリーの下に置いておきます。                           ちなみにチェコはサンタクロースではなくイエジーシェク。 

チェコ人のクリスマス愛はとにかくすごいのひとこと。
クリスマスプレゼントは10月頃から探し始めます・・。
真夜中のミサには敬虔な信者はもちろん、信仰心のあまりないチェコ人もこの日ばかりはミサに出かける人が多いです。

日本にいるとなんでもお店に行けば手に入るけれど、厳しい共産時代を生き抜いたチェコ人は何でも手作りします。
そんな彼らの生活スタイルにいつも感心していました。
昔はお金がないからそうやって各自作っていたけれど、(それは日本もそうですよね。)
やっぱり手作りって特別。私は大好きです。

Veselé Vánoce! (クリスマスおめでとう)